2016年06月20日

食器屋さんの本質

業務用の飲食に関わるほぼ全ての品を取り扱うのが「食器屋さん」という業種。

メーカーに片足を突っ込み、もう片方の足を客先に突っ込んで立つ中間流通業に違いはないのですが、

他に見られない異点が二つあります。

一つは、究極的にはマンツーマンの個別対応に徹した業務であること、二つ目は極端に多い品種の組み合わせと開発です。

社会経済が右肩上がりの情勢下では商品単価、数量とも、業界として、投下コストに見合う売り上げが期待でき、具体的な客先需要情報がそれを支えていくのですが、安定期に入ってくると、上記2点が改めて浮かび上がることになります。

日本より以前に安定期に入った欧州では、中間流通業はまず少なく、業務用の「食器屋さん」が見られず、メーカー直送のシンプルな形です。

価格はメーカーの価格。

しかし、ユーザーがすべて発注するのかというと、それは不可能なので、スペシャリストに委託します。

バイヤーと呼ばれる人たちです。

日本で言われるバイヤーのイメージは単に物の売買ですが、

欧州では、信頼関係に基づいた契約報酬でメーカーから活動資金が支給され、個別のユーザーに最適な品物の提供を可能にしています。

日本の「食器屋さん」は、更に高度なスペシャリストとならなければなりません。

社会経済や流通形態の変遷にかかわらず、今後の日本食器協会の担う役割は大きく、メーカーとの関係も強化していかなければならないと思われます。

新まいづる屋(大阪)
大倉 達郎
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2015年08月10日

食器の焼き物の種類

兵庫県神戸市の食器会会員の
株式会社沖食器です。


食器にはいわゆる陶磁器などの焼き物の他に
メラミン食器などのプラスチック食器や
ガラス食器、ステンレスや銀などの金属食器など、
いろいろな材質の食器があります。

今回はその中の
焼き物の種類についてです。

焼き物は
原料となる土や焼き方の違いなどで
大きく土器、せっ器(ストーンウェア)、陶器、磁器に分かれます。



まず、土器ですが、

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土器とは、粘土を捏ねて形作り、
釉薬をかけずに
低温(700〜800度)で野焼きした物をいいます。
焼き締めをしていないので、
吸水性があり、脆いです。
素地は有色で透光性はありません。
現在では、ほとんどなく、
一部の神社などの御神酒をいただく際の
使い捨ての酒杯として残っています。



次にせっ器は
ストーンウェアとも呼ばれている
陶器と磁器の間のような焼き物です。

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粘土で形作り、釉薬はかけている場合も、かけていない場合もあります。
1200〜1300度で焼き締めますので、
吸水性は少ないです。
素地は有色で透光性はありません。
備前焼や信楽焼の焼締めや
外国ではウェッジウッドのジャスパーウェアが
これにあたります。



続いて陶器です。

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陶土と呼ばれるカオリンなどを含んだ粘土で
形作り、1100〜1300度で焼き上げます。
よく「土もの」とも呼ばれます。
釉薬はかけていない場合もかけている場合もあります。
吸水性は少しあります。
透光性はありません。
素地は有色です。
磁器に比べると厚手に作られていて、
叩いた時の音も鈍いです。
瀬戸焼や伊賀焼に多いです。



最後に磁器です。

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磁器は、石英や長石など陶石が原料の
磁土と粘土を混ぜて作られることが多いです。
素地は白色で、透光性はあるものが多いですが、
強化磁器とか厚手のものではない場合もあります。
吸水性はありません。
一般的に1300度以上の高温で焼きます。
中には1450度以上の超高温で焼くものも
あります。
陶器と比べると薄いです。
基本的に釉薬はかけます。
国内外の洋食器や
伊万里焼、九谷焼などに多いです。

最近では、
陶器みたいな磁器や磁器みたいな陶器もあったりします。
簡単な見分け方としましては
裏の糸ジリの部分、
ここで、白色か有色かで見ると
だいたい区別できます。
posted by JTA at 19:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする